ペイシェントアートプログラム2019

第3回写真・絵画コンテスト2019の受賞者決定!
B型/C型肝炎、HIV感染症の治療と向き合ってきた今だからこそ輝く “自分”らしさを写真と絵画で表現   

B型、C型肝炎の啓発や、感染者への社会的支援の輪を広げていこうと企画された本コンテストは、今回新たに HIV陽性で治療中の方も対象とし、「“自分”らしさ、広がる笑顔」をテーマとして開催しました。
本コンテストでは、B型・C型肝炎を治療中またはC型肝炎の治療を終えられた方およびHIV陽性者で治療中の方を対象に、治療と向き合ってきた今だからこそ輝く “自分”らしさを表現した「写真」「絵画」を2019年7月より募集しました。全国より寄せられた応募作品の中から書類審査を通過した作品について、肝炎部門に八橋弘先生(独立行政法人国立病院機構長崎医療センター臨床研究センター長)、米澤敦子さん(東京肝臓友の会 事務局長)、HIV感染症部門に白阪琢磨先生(独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 臨床研究センター長、エイズ先端医療研究部長 臨床研究推進部長HIV/AIDS先端医療開発センター長)、生島嗣さん(特定非営利活動法人ぷれいす東京 代表)のご協力を得て、審査選考をさせていただき、2020年2月25日に受賞作品が発表されました。
B型・C型肝炎及びHIVの治療は日々進歩しています。当社では、いまだ治療ニーズが満たされていない領域における治療薬に取り組む企業の社会的責任として、疾病に対する社会の理解や認識をより深め、早期受診や治療のきっかけをサポートする社会づくりを、本コンテスト等を通じて目指して参ります。
<コンテスト実施概要>
・募集期間: 2019月年7月5日(金)~11月30日(土)
・募集作品: B型・C型肝炎及びHIVの治療中、もしくは治療後の“自分”らしさで周囲に笑顔を広げる出来事を表現する写真、または絵画
※「絵画」は、油彩、水彩、イラスト、ちぎり絵のいずれか
・テーマ: “自分”らしさ、広がる笑顔
・応募資格: B型肝炎/C型肝炎を治療中の方、C型肝炎で治療を終えられた方
HIV陽性で治療中の方
※ 国内在住者に限らせていただきます。
※ 当社治療薬を服用したことがある方に限らずご応募いただけます。
・審査委員: 【肝炎部門】
独立行政法人 国立病院機構長崎医療センター副院長 八橋 弘 先生
特定非営利活動法人 東京肝臓友の会 事務局長 米澤 敦子 様
ギリアド・サイエンシズ株式会社 肝臓領域事業本部 西日本営業部 中九州営業所 大見 聡
ギリアド・サイエンシズ株式会社 コマーシャルオペレーション統括部 田中 友理
  【HIV感染症部門】
独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 臨床研究センター長、エイズ先端医療研究部長 臨床研究推進部長HIV/AIDS先端医療開発センター長 白阪 琢磨 先生
特定非営利活動法人ぷれいす東京 代表 生島 嗣 氏
ギリアド・サイエンシズ株式会社 HIV 事業本部 西日本営業所 安藤 圭祐、遠藤 大介

<グランプリ・準グランプリ入賞作品について>
● グランプリ
<肝炎部門 写真の部>
生きる匿名希望   様(東京都)
生きる
【作品への想い】
抗ウイルス剤を服用して七年が経った頃、生涯の服用や通院に重苦しさを感じ始めていた。そんな時外を見ると、くまばちがひたすら蜜を吸い続けていた。ただ一心不乱に。尾の部分には透明の液が光っていて、神々しささえ感じた。その「懸命さ」「命の尊さ」に心を打たれ、シャッターを向けた。
くまばち(人が危害を与えない限り、襲うことはないと聞いている)。
<肝炎部門 絵画の部>
幸せの情景大橋春菜子 おおはしはなこ 様(神奈川県)
幸せの情景
【作品への想い】
C型肝炎を克服した後、北国へ旅に出ました。旅先の街角で、雪の中で、はしゃぐ子供達。それをやさしく見守る母親の姿に心が温かくなりました。厳冬のなかでも旅をする事が出来る事に幸せを感じます。
<HIV感染症部門 写真の部>
生きる匿名希望   様(東京都)
生きる
【作品への想い】
2004年の春、エイズを発症し、東京の病院に6ヶ月間入院しました。
とても辛い治療が続きましたが、パートナー、家族、友人に支えられ、無事に退院することができました。
退院してからも、毎日忘れずに薬を服用し、治療を続けていけているのは、パートナー、家族、そしてわたしを支えてくれている人たちのおかげです。
数年前、パートナーは癌を取りのぞく手術をしました。今度はわたしがパートナーを支えていこうと思います。
<HIV感染症部門 絵画の部>
笑顔レシピ匿名希望   様(東京都)
笑顔レシピ
【作品への想い】
いろいろな人の優しさ、制度の助けで、かろうじて笑っているような笑顔の時もありますが、時には病気を忘れさせてくれるエンターテイメント、日常のささいなコト…いろんな要素で心から笑顔になることが出来ます。
とにかくたくさんの要素を盛り込みたくてゴチャゴチャ重ねて描いてみました。いつか、スッキリとした笑いに包まれた生活をしてみたいです。
● 準グランプリ
<肝炎部門 写真の部>
青空に舞う高良慶治 こうらよしはる 様(福岡県)
青空に舞う
【作品への想い】
C型肝炎であった。約2年程前、薬で治った。
写真は丁度そのころ撮ったもので、雲一つ無い青空に舞「ヘラサギ」の群。白い姿がその当時の私の心の様であった。
現在はアフターフォローの為、2回/年、血液検査をやっている(異常なし)。
<肝炎部門 写真の部>
共に歩んだ 17 年匿名希望   様(東京都)
共に歩んだ 17 年
【作品への想い】
2002年にC型肝炎の治療で入院していた時、同室のOさんを介してボランティアさんから譲っていただいたのが生後2か月になる保護猫の空でした。約半年に渡る治療は高熱も出て大変でしたが、やんちゃな空ちゃんに癒されながら何とか乗り越える事が出来ました。以来毎年我が家の年賀状に登場し、Oさんを始め皆さんへ笑顔で健康な日々をお伝えするのに一役買ってくれています。治療から17年。空ちゃんもだいぶおばあちゃんになってきたけれどこれからも共に元気に暮らしていけたらと願っています。
<肝炎部門 絵画の部>
絵手紙(春よ来い、早く来い) H・S   様(東京都)
絵手紙(春よ来い、早く来い)
【作品への想い】
63歳で肝がんの手術をしました。何としても、元気な日常生活を過ごしたいと、手術後4ヶ月後から好きな事(踊りの稽古 夜6:00~8:00)を始めました。稽古を始めて楽しく、週1~2回の外出は楽しく、病気をした事は頭に無かった毎日でした。
佐渡市に10回、福島復興祭に2回ほど、その他、池袋駅前、上野公園で踊り、とても楽しい日々でした。
おかげさまで、今も元気に過ごしております。
<肝炎部門 絵画の部>
どんな時でも匿名希望   様(群馬県)
どんな時でも
【作品への想い】
私はどんな時でも子供の笑顔を見ると明るく元気になりました。この作品を見た方が親子の笑顔で温かい気持ちになっていただけたら嬉しいと思い描きました。
<HIV感染症部門 絵画の部>
チークダンス匿名希望   様(東京都)
チークダンス
【作品への想い】
HIVに感染して、20年たとうとしています。すっかりベテラン。自信を無くしてしまっていた時期も通り過ぎ、いまは仕事にプライベートに充実した日々を過ごしています。迷った時に相談しあった同じ感染者の女性の仲間たちは、共に成長し、人生経験豊かな大人の女性にお互いになっていきました。
「自分らしさ」とは難しいですが、私はHIVに感染し、支援者の方や陽性者の友人と出会い、成長しました。人間として。今は、HIVを勉強したり、私の今までの経験を評価してくれている、パートナーと幸せな生活を送りたいです。
HIV感染症部門 写真の部準グランプリについては、該当者なし
<審査委員からの総評>
【肝炎部門】
八橋 弘 先生(独立行政法人国立病院機構長崎医療センター副院長)
開催第3回目を迎えた本コンテストは、応募作品のレベルも上がり、昨年以上に審査が難しく感じました。応募作のそれぞれに、今回のテーマである「自分らしさ」、患者さん一人ひとりが考える「自分」が見事に表現されており、同じ病と闘っていながらも、十人十色、それぞれの思いがあることを改めて感じました。
米澤 敦子 様(特定非営利活動法人東京肝臓友の会 事務局長)
私たち肝炎患者はみな長い間病気とともに生きていますが、常に病気や治療のことばかり考えているわけではなく、一般の方と同じように普通に日常生活を送っていて、病気は人生の一部でしかありません。今回の応募作品は、そんな日常を切り取った作品が多く、等身大の患者の姿を見るようで深く共感しました。
【HIV 感染症部門】
白阪 琢磨 先生(独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 臨床研究センター長、エイズ先端医療研究部長 臨床研究推進部長HIV/AIDS先端医療開発センター長)
HIV部門は今回が第1回目ということで、どのような作品が集まるのか非常に楽しみにしていました。写真部門は一目で心に訴えるものがある、強い思いを感じさせ、写っておられる方の人柄や生活の一断面を見せていただける作品が多かったです。絵画部門は、構図や表現方法が多様で、オリジナリティがあり、見るものに訴えるものがある作品揃いでした。
生島 嗣 様(特定非営利活動法人 ぷれいす東京 代表)
応募者の皆さまの実感があふれる作品が多く集まり、非常に難しい審査でした。HIVの治療を通じて感じる“自分”らしさとは何か、皆さんの経験や感性を働かせて自分なりのオリジナルな表現を見つけ、形にされていると思います。