ペイシェントアートプログラム

C型肝炎治療中の患者さん、克服した元患者さんが描く写真・絵画コンテスト受賞者決定!   

日本に150万~200万人いると推定※1されるC型肝炎の撲滅と罹患者への社会的支援の輪を広げようと、初めて企画したアートコンテスト「“未来~これから”写真・絵画コンテスト2017 ~C型肝炎からの卒業、より明るい未来へ~」※2の入賞者が決定し、その授賞式を、10月6日、東京都内のホテルで行いました。
このコンテストは、C型肝炎の治療中、もしくは既に治療を終了した方を対象に、治療を終えた後のご自身の明るい未来・夢・理想・希望を表現した「写真」や「絵画」を募集。全国より寄せられた合計90点の応募作品の中から書類審査を通過した作品について、独立行政法人国立病院機構長崎医療センター臨床研究センター長の八橋弘先生、東京肝臓友の会 事務局長の米澤敦子さんのご協力を得て、審査選考を行いました。
発表会当日は、各部門のグランプリ・準グランプリの入賞者の方々にご出席いただき、女優の中田喜子さんより、入賞者への賞状の授与を行いました。「写真部門」のグランプリに輝いた島根県在住の長谷川公子さんは、「思いがけない知らせに本当にびっくりです。病気を治していただいた上に、このようなご褒美までいただいて本当にありがたく思っております。」と、入賞した驚きを隠せない様子でした。また、「絵画部門」のグランプリを獲得した東京都にお住いの古川春美さんは、「40年以上体の中に持っていたC型肝炎のウイルスが、新薬のおかげで、3カ月で消えて、本当に夢のような薬だと思いました。」と、治癒したことへの喜びを述べていました。また、審査員の一人である八橋先生からは、「入賞者の方とそのご家族らが、喜びを分かち合えるのも良いなと思います。初めての企画ですが、今後も続いて欲しいと思っています。」と、コンテストのさらなる発展を期待されていました。当社では引き続き、C型肝炎患者さんの支援を行ってまいります。
※1 日本肝臓学会 編: 慢性肝炎・肝硬変の診療ガイド2016, 2, 文光堂, 2016
※2 コンテスト概要:
・テーマ: 「未来~これから」
・応募作品: C型肝炎完治後の明るい未来(夢、理想、希望)を表現する色鮮やかな写真・絵画
※作品タイトル、治療に関するエピソード含む
・応募対象者: 日本国内在住のC型肝炎治療を終えた方、またはC型肝炎治療中の方
・募集期間: 2017年5月8日(月)~8月31日(木)
・応募作品数: 写真 70点/絵画20点  計90点(木)
・審査委員: 八橋 弘先生(独立行政法人国立病院機構長崎医療センター 臨床研究センター長)
米澤 敦子様(東京肝臓友の会 事務局長)
折原 祐治社長(ギリアド・サイエンシズ株式会社 代表取締役社長)
● コンテスト グランプリ・準グランプリに入賞された方々との記念撮影
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●表彰状を受け取られる入賞者
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グランプリ、準グランプリ入賞作品について
<写真部門>
● グランプリ
作品名:「今 これから」 長谷川公子 ハセガワキミコ 様(島根県安来市)
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【作品への想い】
肝炎治療を終えて安堵していた頃に孫に恵まれました。これからの私は病気の心配をする事もなく孫たちの成長を楽しみに生きていけると、強く握った小さな手を見て感じました。
受賞コメント
今日はありがとうございます。全く思いがけない知らせに、本当にここ数週間ビックリしておりまして、病気を治していただいた上に、こういうご褒美までいただいて本当にありがたく思っております。今日は本当にありがとうございました。
審査員の寸評
C型肝炎ウイルスを持っているとき、患者さんは、気持ちとして移してしまうのではないかという思いがあり、孫を抱けなかったのですが、治ったので思いきり抱きしめられますという声をよく聞くので、この作品は、非常にシンボリックだと思います。
● 準グランプリ
作品名:「芽吹きとともに」 村上孝子 ムラカミタカコ 様(東京都文京区)
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【作品への想い】
3度も失敗した治療の後、飲み薬での4度目の治療が昨年7月に終わりました。今年の4月は、まだ「検出せず」でした。そして、一人で行ったベルギーの小さな村で見た並木道。明るい空、芽吹きを迎えた樹々、そして遠くに見えるかわいい家々。私も一緒に春を迎えたい、今度こそ!
審査員の寸評
上に昇っていくような勢いを感じます。また、空がすごく広がって見えるので、明るい未来をイメージさせる作品だと思います。
この方は、何度も治療を行い、ウイルスが検出されない結果が出た後、ベルギーの小さな村で見た並木道を撮影した時の“明るい未来”を予感させる心情を述べられていて、そのお話も、とても惹かれました。
● 準グランプリ
作品名:「希望のかけはし」 太田昌子 オオタマサコ 様(佐賀県佐賀市)
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【作品への想い】
2015年、待ちに待った経口薬治療が現実となった。その5年前2010年、自分の身体をなくしてさえもインターフェロンを続けたいと願ったが、強い副作用とウイルスの増殖を前に無惨に治療は叶わなかった。東日本大震災と重なり、私は希望を見失っていた。それでも少しずつまわりの愛情に支えられ自分を取り戻していった。そして6年後の2016年、何の副作用もなく、C型肝炎ウイルスを排除できた。
今、元気に患者会の活動もできるようになりました。先日、県庁の健康増進課におじゃました時、振り返ると長い廊下のむこうにキラキラ輝く緑が見え、今の私の気持ちとぴったり重なってしまいました。まだ治療が見いだせない患者さん達とのかけはしになれればと思います。感謝の思いと共に。
受賞コメント
皆様、今日は本当にありがとうございます。私は、新薬を、本当に首を長くして待って、インターフェロンで2回程治療しましたけれども、その時に鬱の症状があったりとか、少し凹んでしまって、『あまり先は無いかな。』というような時を過ごしておりましたけど、この治療が始まるっていうのを本当に希望の綱のように思って、2015年に治療を決めました。ギリアドの方から、色んな仕組みを頂いて今こちらに持ってきていますけど、『服薬道八十四次』っていう毎日シールを84枚貼って、途中途中一週間ごとにハガキで励ましの言葉もいただき、本当にこんな素敵でありがとうございましたって感謝の言葉が言えるのが夢のようです。本当にありがとうございました。 夫も協力してくれて、「飲んだか?」「はい!飲みました!」と、飲み忘れには十分気を付けて、これからも画期的な薬があるってことを、患者会を通して皆さんに広めていけたらいいなと思います。長くなるんですけど、今日の写真の題名の『希望のかけはし』っていう題名は、もう5~6年前からコンサートを開いていまして、そのコンサートの題名が『希望のかけはしコンサート』っていうのを付けていました。写真は本当偶然に、向こうに映る楠の若葉の美しさに心打たれて、私の気持ちとぴったり重なりましたので、思わず写しました。生まれて初めて写真を撮りました。でも題名は、5年も6年も温めた題名です。それが伝わったんじゃないかなと思って喜んでおります。本当に今日はありがとうございました。
審査員の寸評
物凄くストーリー性がある作品です。病気から治ったという感じがして、このコンテストならではないかと思います。
また、C型肝炎を克服するまでの闘病に関するコメントがすごいです。写真そのものというより、写した方の想いがよく表れており、構図も変わっていて素敵な写真だと思いました。

<絵画部門>
● グランプリ
作品名:「向日葵」 古川春美 フルカワハルミ 様(東京都練馬区)
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【作品への想い】
3年半前、新薬(ギリアド治験)のおかげでC型肝炎は完治した。長年の気がかりから解放された。夢、希望…と問われれば、なぜかひまわりを連想する。数年前訪れた山梨・明野村のひまわりを思い出し描いてみた。太陽へ向かって咲き誇るひまわりを…。
受賞コメント
今日は本当にありがとうございました。こんな素晴らしい賞を頂いてとても嬉しく思ってます。私は、絵は本当素人なんですが、心を込めて描きました。私は、C型肝炎のウイルスを40年以上体の中に持っておりまして、一度は治療したのですが、駄目だったので「もう一生このままでいいかな。ウイルスと共にでいいかな。最後は肝臓病で死ぬのかな。」って思った時期もありました。でも、新薬のおかげで私のウイルスは3カ月で消えました。本当に夢のような薬だと思いました。あとは、まだ治してない人が治療してほしいなと思っています。今日は本当にありがとうございました。
審査員の寸評
やはり向日葵という花は、シンボリックな花ですね。「“夢”、“希望”と問われれば、なぜかひまわりを連想する。太陽へ向かって咲き誇るひまわりを思い出し描いた作品。」というエピソードは、共感を呼ぶところだと思います。また、プロっぽさが無く、明るく元気な印象で、C型肝炎が治った時の気持ちがすごく出ている作品だと思います。
● 準グランプリ
作品名:「わたしの宝」 大原美智子 オオハラミチコ 様(和歌山県有田郡)
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【作品への想い】
42才にC型肝炎と云われて済生会有田病院内科 長崎Dr.に治療を受けることに。それから辛いインターフェロン注射他…副作用で倒れそうになった時も…長い長い戦いでした。2016年2月から1日1錠毎日服用だけ2ヶ月続け、やっと完治することに。2017年6月11日70才になり子供達が集まり(子供4人、孫6人)古希のお祝いをしてくれました。皆元気で顔を見た時の幸せ、今も忘れません。これからも続けばと祈るばかりです。
受賞コメント
私は今年で70になりまして、古希を迎えまして孫たち、子供たちが集まってお祝いしてくれまして。それと、その前ですけれども、こちらのお薬で完治させていただきました。喜びが二重になりました。ありがとうございました。これからも孫たちと幸せに生きていけたらいいと思っています。ありがとうございました。
審査員の寸評
躍動感がある作品。プロの方では無く、患者さんの気持ちがそのまま絵に描かれているところが良いと思います。お孫さん6人とご自身が描かれている絵ですね。本当にストレートに喜びが表現されている印象を受けて、すてきだと思います。
● 準グランプリ
作品名:「幸せ色に包まれて~北海道北竜町」 大橋春菜子 オオハシハナコ 様(神奈川県川崎市)
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【作品への想い】
C型肝炎治療はインターフェロン+薬療法で治りました。その後大好きな北海道を夫婦で巡っています。旅行中、私の心中を表すような光景に出会いました。なんか、明日も良い事がありそうな…
受賞コメント
皆さんどうもありがとうございました。私は北海道が凄く好きなんですけれども、C型肝炎で中々旅行には行けませんでした。でも治った途端に夫が「一緒に行こう。」って言ってくれて、今は北海道旅行を楽しみに生活しております。そんな中であの絵を、ぴったりの光景に出合って「あ!私の気持ちと同じだ!」と思って私も真心込めて申し込んでここに出品させていただきました。その結果これ(表彰状)いただきました。本当に皆さんありがとうございました。
審査員の寸評
力作です。ご夫婦を描いているというのが、良いなと思います。ひまわりという花も、絵としてすごく魅力的。大好きな北海道旅行を、ご夫婦でされている喜びに溢れている作品だと思います。